断眠療法とは|やり方は?効果、副作用はある?

断眠療法とは、うつ病の患者さんが一晩眠らないと、抗うつ効果を示すとされる療法です。全く眠らない「全断眠」と、夜途中で起きる「夜間後半部分断眠」などがあります。

断眠療法とは

断眠療法は、1971年にドイツの研究者PflugとTolleから報告され、それ以来欧米を中心に行われている、うつ病の治療法です。
うつ病の患者さんを一晩眠らせないでいると、翌日には抗うつ効果を示すなど、うつ症状が顕著に改善することが見出されました。
日本では、まだあまり行われていませんが、欧米では広く取り入れられ、その有効性が実証されています。

参考文献:精神科治療学 Vol.17増刊号 気分障害のガイドライン

▶ 日本生物学的精神医学会誌22巻3号「うつ病に対する断眠療法」

(1)断眠療法の方法

断眠療法には、夜間全く眠らない「全断眠」、通常の時間に入眠して午前2時頃に起床してそれ以降も起きている「夜間後半部分断眠」、夜間の途中から睡眠に入る「夜間前半部分断眠」などがあります。Pflug と Tolle による最初の報告16)が「全断眠」 だったこともあり、基本は全断眠とされます。
また、「夜間後半部分断眠」の方が、効果はやや劣るという報告があります。

(2)断眠療法の効果

断眠療法は、一晩の断眠直後から劇的に抗うつ効果が表れることがあります。
薬物治療が、効果が現れるまで2週間以上かかるのに対し、効果が早く表れるという特徴があり、薬物抵抗性の難治性うつ病にも有効とされます。
また、薬物療法のように副作用の心配もないということから、最近見直されている療法のひとつです。一方で、効果が持続しにくい、患者の治療を受ける十分なモチベーションが必要となるなどのデメリットも指摘されています。
なお断眠療法は、断眠療法の効果を長続きさせるために、薬物療法や高照度光療法などと併用して行われることもあります。

(3)自己流の断眠療法はNG

断眠療法は睡眠をとらない両方なので、必然的に睡眠時間が短くなります。したがって実施している間は、倦怠感や頭痛、注意力の低下などの症状が現れることがあります。
また、断眠療法の後の回復睡眠中にうつ病が再燃してしまうこともあります。
この場合には、薬物療法や高照度光療法と併用することで、うつ病の再現を防ぐことができるという報告書もあります。

したがって、自己流の断眠療法は避け、専門医の指導のもと適切な方法で治療を行う必要があります。

▶ 秋田大学医学部「科学研究費補助金研究成果報告書」

まとめ

断眠療法は、1971年にドイツの研究者から報告された療法で、新しい治療法ではありません。薬物療法のような副作用の心配もなく、一晩で劇的な効果があらわれることもあります。
しかし、実施している間は、倦怠感などの症状が現れることもありますし、効果が持続しにくく回復睡眠中に、うつ病が再燃してしまうこともあります。
したがって、自己流で行うのではなく、専門医の診断を受けたうえで行うことが大切です。

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