キャリアコンサルティングはなぜ必要?

キャリアコンサルティングとは、働く人の職業選択や職業生活設計、能力開発に関する相談に応じ、助言や支援を行うものです。将来への不安や仕事への迷いを整理しやすくなるため、本人にとっては働く意味の再確認につながり、企業にとっては人材の定着や組織の活性化にも役立ちます。
厚生労働省も、節目ごとの面談や研修を組み合わせた支援を推進しています。

キャリアコンサルティングとは

キャリアコンサルティングとは、働く人の不安や悩みに寄り添いながら、職業生活を前向きに考えるための支援です。仕事の方向性に迷った時や、将来への不安を感じた時に、考えを整理し自分に合った働き方や今後の選択を見つけるためのサポートを行います。
相談者の不安をやわらげ、仕事への納得感や前向きな気持ちにつなげる役割があります。

働く人の不安に寄り添う

キャリアコンサルティングは、働く人が抱える不安や迷いに寄り添いながら、考えを整理するための支援です。今の仕事に自信が持てない、人間関係がつらい、将来が見えないといった悩みに対し、対話を通じて本当の気持ちや大切にしたい価値観を言葉にしていきます。否定されない場で話せることで孤独感がやわらぎ、視野が広がり、自分の強みや経験を見直すきっかけにもなります。

離職予防につながる

キャリアコンサルティングは、働く人が「なぜ今の仕事に違和感を持つのか」を整理し、自分なりの解決策を見つける支援です。面談を通じて適性や希望、会社とのミスマッチを見直せるため、離職以外の選択肢が見えやすくなります。
厚生労働省の調査でも、導入企業では「仕事への意欲が高まった」とする声が多く、相談経験がある人は職業生活への満足感も高い傾向が示されています。
参考:厚生労働省/ャリアコンサルティング・キャリアコンサルタントの現状

厚生労働省も推進

キャリアコンサルティングは、2016年にはキャリアコンサルタントが国家資格化され、企業には定期的な面談の仕組みである「セルフ・キャリアドック」の導入も案内されています。導入企業では、仕事への意欲向上や定着支援につながったという声も見られます。

キャリアコンサルティングの活用場面

仕事を続ける中で、「このままでいいのか」「今の仕事は自分に合っているのか」と迷う場面は少なくありません。将来が見えない、働く意味を見失う、成長している実感が持てないといった悩みは、放置すると意欲の低下やメンタルヘルスの不調にもつながりやすくなります。キャリアコンサルティングは、そうした悩みを整理し、自分に合った働き方や今後の方向性を考えるための支援です。

将来が見えない

将来が見えないと感じるときは、選択肢が多すぎて整理できていなかったり、自分が大切にしたい軸が揺らいでいたりすることがあります。キャリアコンサルティングは、そうした不安や迷いについて対話を通じて整理し、考えを少しずつ言葉にしていく支援です。
また、自分では気づいていない経験や強みを棚卸しすることで、別の職場や役割でも活かせる力が見えてくることがあります。

働く意味を見失う

日々の業務に追われるうちに、「何のために頑張っているのか」「誰の役に立っているのか分からない」と感じることがあります。そんなとき、キャリアコンサルティングは、自分の中にある違和感や空白を整理する手助けになります。
たとえば、自分が大切にしたい価値観が自由なのか、成長なのか、安定なのかを見直すことで、今の仕事とのズレや見落としていたつながりに気づきやすくなります。
さらに、これまでの経験を振り返り、「あの経験が今につながっている」と整理することで、仕事の意味を捉え直すきっかけにもなります。

仕事が合っているか分からない

一人で考えていると、「辞めるか、このまま我慢するか」という極端な結論になりやすいですが、第三者と対話することで整理しやすくなります。たとえば、自分の強みや得意なことが今の業務で活かせているのか、まだ不慣れなだけなのか、それとも根本的に適性が合っていないのかを切り分けやすくなります。また、「何のために働きたいか」「どんな環境なら力を発揮しやすいか」といった価値観と、会社の文化や仕事内容が合っているかを見直すこともできます。
さらに、仕事そのものではなく、上司との相性や働き方が合わないために「この仕事は向いていない」と感じているケースもあります。キャリアコンサルティングは、こうした悩みについてもを整理し、辞める前にできる工夫や、納得感のある次の選択を考える助けになります。

成長実感が持てない

頑張って働いていても、自分では前に進めていないように感じることがありますが、対話を通じて、見落としていた成長や今つまずいている理由を整理しやすくなります。たとえば、自分では当たり前だと思っていた経験を言葉にすることで、実は身についている力や積み重ねに気づけることがあります。
また、成長が止まったように見える背景には、今のやり方を見直す時期に来ている場合もあります。これらの悩みを具体的な目標に落とし込むことで、日々の変化や前進を実感しやすくなります。

メンタルヘルスとの関係

キャリアコンサルティングとメンタルヘルスは、「車の両輪」のような密接な関係にあります。
将来が見えない、今の仕事が合わないといった悩みを放置すると、意欲低下や不調につながりやすいため、早い段階で言葉にして整理することが大切です。厚生労働省も、キャリアコンサルティングでは相談者がメンタルヘルス上の問題を抱えている場合が少なくなく、一定の理解と配慮が必要だと示しています。
また、キャリアコンサルタントが診断や治療を行う立場ではなく、必要に応じて専門機関につなぐ役割も担うこともあります。

中小企業で活かす場面

中小企業でキャリアコンサルティングを活かす場面としてまず挙げられるのが、離職防止と定着支援です。少人数の職場では、一人の離職が現場に与える影響が大きくなりやすいため、将来への不安や人間関係の悩みを早めに整理できる場があることは大切です。また、入社後のギャップをやわらげることで、早期離職の防止にもつながります。さらに、「個人のキャリアを大切にする会社」という姿勢は、採用時の安心感にもなります。

入社直後

新入社員や中途入社者は、入社前のイメージと実際の現場との違いに戸惑いやすく、「この会社でやっていけるだろうか」と不安を抱えがちです。そうした時に、上司や人事には言いにくい本音を第三者に話せる場があることで、孤独感や早期離職につながる不安をやわらげます。
また、今の仕事にどんな意味があるのかを整理したり、できるようになったことを言葉にしたりすることで、小さな成功体験を実感しやすくなります。

異動時

中小企業でキャリアコンサルティングが活きやすい場面のひとつが、異動時の支援です。配置転換は、単に担当業務が変わるだけでなく、新しい環境への適応や、自分の役割の捉え直しが必要になる大きな節目です。とくに中小企業では、一人ひとりの役割が大きいため、異動への戸惑いを放置すると、生産性や定着に影響することがあります。
キャリアコンサルティングでは、なぜ自分が異動するのか、この経験が今後のキャリアにどうつながるのかを整理し、本人の納得感を高めることができます。また、これまでの部署で培った経験のうち、新しい仕事でも活かせる力を確認することで、「今までが無駄になる」という不安をやわらげます。

昇進時

昇進は前向きな出来事である一方で、役割や責任が大きく変わるため、本人にとっては強い負担を感じやすい場面でもあります。とくに中小企業では、現場で成果を出してきた人がそのまま管理職になることも多く、プレーヤーとしての力とマネジメント力の違いに戸惑うことがあります。
キャリアコンサルティングは、こうした昇進時の不安や孤独感を整理し、気持ちを落ち着かせる支援になります。また、自分で成果を出す立場から、周囲を支えながら成果を生み出す立場へ意識を切り替えるきっかけにもなります。

復職時

育児休業や病気療養から職場に戻る時は、生活リズムや役割が大きく変わるため、「以前のように働けるだろうか」「周囲に迷惑をかけないか」と不安を抱える人が多いものです。
キャリアコンサルティングでは、こうした本音を整理し、無理のないペースで仕事に戻るためのスモールステップを考えることができます。また、時短勤務や通院などの制約がある中で、今後どのように働くかを見直し、自分に合った優先順位や働き方を整理する助けにもなります。

節目の面談

中小企業では、入社や異動、昇進、復職以外にも、キャリアコンサルティングを活かしやすい節目があります。
たとえば、結婚や介護などのライフイベントを控え、「このまま働き続けられるだろうか」と不安を感じ始めた時期には、働き方や役割の調整を考えるきっかけになります。
また、入社3~5年目などで仕事に慣れ、成長実感が薄れてきたときには、今の業務の中で新たな意味ややりがいを見つけ直す支援にもなります。
さらに、役職定年や定年前後には、後進育成や知識の継承といった新しい役割を整理する場としても役立ちます。

キャリアコンサルティングとストレスチェック

ストレスチェックは、従業員のストレス状態を把握し、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことを目的とした制度です。現在は従業員50人以上の事業場で義務化されていますが、今後は50人未満の企業にも対象が拡大される予定です。
ストレスチェックが、今どの程度ストレスを抱えているかを可視化する仕組みだとすれば、キャリアコンサルティングは、その背景にある悩みや不安を整理し、具体的な対応を考える場です。
たとえば、将来への不安や仕事への納得感の低さ、人間関係の悩みなどは、ストレスの高さとして表れやすくなります。そうした状態を放置せず、キャリアコンサルティングを通じて仕事の意味や今後の方向性を見直すことは、メンタルヘルス不調の予防にもつながります。また、ストレスチェックの集団分析とあわせて活用すれば、個人だけでなく、組織全体の課題を見直すきっかけにもなります。
 

ストレスチェッカーとは

「ストレスチェッカー」は、官公庁・上場企業・大学・医療機関などで利用されている国内最大級のストレスチェックツールです。
未受検者への自動リマインドや進捗確認、医師面接希望者の管理など、現場で必要な機能を標準搭載しているのはもちろん、2025年5月からは無料プランやWEB代行プランでも、体調不良や心理的負担による生産性低下「プレゼンティーイズム」の測定が可能です。
ストレスチェックは、これまで努力義務とされていた労働者数50人未満の事業場におけるストレスチェックの実施が義務化されることとなりました。
導入や運用の相談は、ぜひお気軽にお問合せください。


★ ストレスチェック導入のご相談はこちら

 

まとめ

ストレスチェックとキャリアコンサルティングをあわせて活用すると、心身の負担を把握するだけで終わらず、その背景にある仕事上の悩みや将来への不安まで整理することが期待できます。
また、ストレスチェックで今の状態を客観的に確認し、キャリアコンサルティングで原因や今後の方向性を考えることで、早めの対策につなげることも可能です。本人にとっては納得感のある働き方を見つけやすくなり、企業にとっても離職予防や職場改善に活かしやすくなります。
ストレスチェッカーは、官公庁・上場企業・医療機関などで採用されている国内最大級のストレスチェックツールです。自動リマインド、面接指導者管理、進捗確認機能を標準搭載し、2025年5月からは無料プランでも「プレゼンティーイズム(生産性低下)」の測定に対応しております。
導入方法や実施方法など、お気軽にお問合せください。

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