キャリアコンサルティングの必要性

キャリアコンサルティングは、個人のキャリア形成のためのアドバイスなどだけではなく、メンタル面のフォロー、モチベーション向上などを促す役割も求められるようになってきています。

キャリアコンサルティングとは

キャリアコンサルティングとは、労働者個人の能力や価値観、特性などをもとに、その人にとって何が最も望ましい選択であるか、キャリアアップのためには何を重視すればよいのかなどについてアドバイスをしたりサポートをしたりする仕事です。

厚生労働省もキャリアコンサルティング育成を推進

厚生労働省は、雇用のミスマッチを防ぎ雇用対策や問題解決を進めるために、キャリアコンサルティングの育成を推進しています。
キャリアコンサルタントは、平成28年(2015年)には、キャリアコンサルティングを行う専門家として職業能力開発促進法に規定された国家資格となり、厚生労働省指定の試験を受ける従業員がいる企業に対しては助成金を給付する「キャリア形成促進助成金」制度を実施しています。

キャリアコンサルティングによるメンタルヘルスケアが求められる背景

キャリアコンサルタントの主な目的は、メンタルヘルスケアというわけではありません。
最近は、キャリアコンサルティングは個人のキャリア形成の相談に乗るのみではなく、個人のキャリアにフォーカスしながらも、メンタル面のフォロー、モチベーション向上、会社制度や人事面への改善提案、目標管理のサポート、経営方針へのコミットメントを促す等の役割を担うことも期待される傾向が強まってきていると言えます。

メンタルヘルスの問題が、生産性の低下や事故、採用費用や休職者にかかる費用など人事的なコストとなって、企業のパフォーマンスにじわじわと影響を与えてくることは大きな課題です。

さらに今後は、雇用形態の変化や個人の価値観の多様化、育児や介護などの家庭的事情を抱える人の増加が懸念されています。このような状況のなかで個別の事情の対応を間違えると、メンタルヘルス不調に発展してしまうリスクのある要素が増えてきているといえるのです。

そこで、これらの対応策の一端を担うのではと、昨今注目されてきているのが、キャリアコンサルティングです。

中小企業におけるキャリアコンサルティングの実体

厚生労働省「中小企業におけるキャリアコンサルティング部会」の報告書によれば、平成 23 年度キャリアコンサルティング研究会においてヒアリング調査を行ったところ、企業がキャリアコンサルタントに期待する役割としては、キャリアに関する悩み相談、自律的なキャリア形成支援、若年社員の定着支援のほか、メンタルヘルス支援・復職支援、採用活などが挙げられています。

そして、今は取り組んでいないが、今後取り組む必要があると思っている支援として
は、「従業員のメンタルヘルス支援」(62.6%)と最も多く、次いで「職場リーダークラスが抱える悩みに対する相談支援」(61.8%)、「従業員が自ら進んで行う職業生活の設計を支援するための相談や助言」(58.2%)、となっていて、キャリアコンサルタントを活用してこれらの取り組みを実現させることについて意欲的であることが分かります。

▶ 厚生労働省「中小企業におけるキャリアコンサルティング部会」

まとめ

中小企業の場合は、社内の人間にキャリアコンサルティングの研修を受けさせたり専任でキャリアコンサルタントを採用したりすることが難しいケースが多いため、外部の専門家をうまく活用して仕組みを整えていくことが有効であると考えられます。
HRデータラボでは、平成27年(2015年)の12月から、義務化されたストレスチェック制度ツールのオプションとして、24時間365日いつでも電話でカウンセラー(看護師、管理栄養士、心理カウンセラー)に相談(健康相談、栄養相談、心理相談、介護相談)できるオプションや対面でカウンセリングを実施できるオプションなど、活用していただきやすいキャリアコンサルティングプランをご用意しています。
ぜひお気軽にお問合せください。

法人向けストレスチェッカーへのお問合せ

法人向けストレスチェッカーは、官公庁、テレビ局、大学等に導入いただいている日本最大級のストレスチェックツールです。

社内の実施事務従事者にストレスチェックのシステムをご利用いただく『無料プラン』もございます。お気軽にお問い合わせください。